植物分子生理学研究室
ラボとフィールドをつなぐ植物科学
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最新情報
2020/7/28
木原生研の辻さんとの共同研究論文がNature Communicationsにアクセプトされました。
Title: DNA methylation is reconfigured at the onset of reproduction in rice shoot apical meristem
2020/7/12
2019年度修士課程修了学生の田井超洋くんが4回生のときに始めた研究成果がScientia Horticulturaeにアクセプトされました。パナソニックアプライアンス社様、草津市の生産者様との共同研究により、実施された研究成果です。パナソニックアプライアンス社様のミスト装置を生産者様のグリーンハウスに取り付けて、真夏には生育が困難であるホウレンソウ栽培に成功した内容になっています。発生させるミストの粒径が10µmと微細である事から、素早く蒸発し、その時の気化熱により効率良くグリーンハウス内の温度を下げることが可能になっています。
Title: Cultivation of Spinach in Hot Seasons using a Micro-mist-based Temperature-control System.
2020/7/9
2019年度修士課程修了学生の中山さんが4回生のときに始めた研究成果がPlant & Cell Physiologyにアクセプトされました。立命館大学の学生が筆頭著者となった最初の記念すべき論文となりました。亜鉛欠乏した植物は根の生育阻害や葉の黄化などの生長阻害を受けますが、本実験で用いたシロイヌナズナの場合、マンガンを加える事でその阻害効果が短期的に緩和されることがわかりました。亜鉛欠乏による根の生長阻害は活性酸素種の蓄積によることが示されましたが、マンガンを加える事で活性酸素種の蓄積量が減少することが明らかになりました。一方、マンガン添加による生長阻害の緩和効果は、栄養成長期までは効果が認められましたが、生殖成長期に入るとその効果は持続せず、マンガンを添加して生育した植物から収穫した種子は、亜鉛欠乏した時の種子と同様に発芽率が低く、生長抑制を受けていた。
Title: Manganese Treatment Alleviates Zinc Deficiency Symptoms in Arabidopsis Seedlings.